とりあえず書いてみる

手順

プログラムが書けるようになるためには、書いてみることが一番です。プログラムを書いてから実行するまでの、一連の流れを見てみましょう。まずは、エディタを立ち上げます。hello.c はファイル名です。C プログラムのファイルには 'c' という拡張子をつけます。

% emacs hello.c

では、プログラムを書きましょう。以下をコピーアンドペーストではなく、自分で写してください。

#include <stdio.h>

int main(void)
{
    printf("Hello, world!\n");

    return 0;
}

これは、画面に 'Hello, world!' という文字列を表示させるプログラムです。次にやらなければならないのはコンパイルです(環境によって gcc ではなく cc や bcc と入力してください)。

% gcc hello.c

何も表示されなければ成功です。いよいよ、実行です。

% ./a.out
Hello, world!

きちんと表示されなかったときは、上のプログラムをよく見て、間違いがないかどうか探してみてください。

エラーが出たときは、エラーが発生した行が表示されているので、その近辺をよく探してみてください。printf の最後の ; を忘れると、私の環境では以下のようなエラーが出ました。

% gcc hello.c
hello.c: In function `main':
hello.c:7: syntax error before `return'

#include <stdio.h> の '<, >' を '(, )' にすると以下のエラーが出ました。

% gcc hello.c
hello.c:1: `#include' expects "FILENAME" or <FILENAME>

Parse error は ; の付け忘れや、"{, }" が対応していない場合がほとんどです。表示されたエラー行の前の行を良く見ましょう。そのほかには、スペルミスなどが良くみられるエラーの原因です。たくさんのプログラムを書いていると、だんだんわかるようになってきます。エラーが出ても、根気強くプログラムを見返して見ましょう。